【内容】
- 生成AIが身近なものになったのは2022年11月「ChatGPT」登場から?
- 2016年11月にGoogle翻訳のアルゴリズムがニューラルネットワークを利用したものに変更
- 機械翻訳の精度が飛躍的に向上した
- 同じく2016年にはGoogleの囲碁対戦用AI「AlphaGo」が人間のプロ囲碁棋士に勝利
- 翌2017年に深層学習モデル「Transformer」をGoogleの研究者などが発表
- 生成AIの多くがこの Transformer を使っている
- OpenAIのChatGPTはGoogleを出し抜いて有名になった
- GPTはGenerative Pre-trained Transformersの略
- Transformerの発表から5年でChatGPTが登場
- MicrosoftがOpenAIと資本提携
- Copilot(副操縦士)をWordやExcel、Windowsにも組み込み
- MetaやX(旧Twitter)も追随
- Apple Intelligence今日から日本でも展開開始
- 中国のスタートアップ企業「ディープシーク」
- などなど毎日のように生成AI関連のニュース
- 先週は「ジブリ風画像の生成」が話題に
- ちょっとうんざりするような状態
- 弁護士・福井健策さんによる解説記事は読むべし
- 従来型画像生成AIで使われている「拡散モデル」とは異なる
- 技術的な話はさておき
- これから生成AIが当たり前の存在として世間一般に普及していく (09:29)
- 5年後とか10年後に、本を取り巻く環境はどんな状態になっているだろうか?
- 希望的観測を2つ
- 多くのメディアがAIボットをアクセスできないようにする
- (1)価値ある情報の多くがペイウォールの向こう側になる (12:39)
- サブスク契約が増える
- 情報格差が大きくなる
- 無料でアクセスできる範囲はゴミのような情報がそびえ立つことになる
- (2)生成AIによって本が発見されやすくなる (19:46)
- ジョン・B・トンプソン『ブック・ウォーズ:デジタル革命と本の未来』(みすず書房)を読んでいる
- 原著は2018年くらいまでの状況
- 最近のこの生成AIの隆盛は踏まえていない
- Googleが2004年に始めた紙の本をスキャンしてインデックスする「Googleブックス」
- 検索アルゴリズム強化・検索結果の質向上だけが目的?
- ハーバード大学が昨年末に公開した約100万冊のパブリックドメイン書籍を含む高品質なデータセット
- Googleブックス・プロジェクトの一環でスキャンされもの
- 国立国会図書館でも同じことをやっている
- デジタル化が終わった20世紀の本が国立国会図書館デジタルコレクションで全文検索できる
- 古い本のほうが中に書かれたことを発見しやすい逆転現象
- いずれすべての本が中身を読む前に検索して探せるようになる
- Google検索アルゴリズムの基礎「バックリンク」が本の世界でも可能に
- 中身の薄い本は読まれる前にバレる
- 本当に重要な読む価値のある本が選びやすくなる
【参考記事】
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