建築物のCO2排出削減として、断熱性能の向上や高効率技術の導入、そしてオンサイトでの太陽光発電によるゼロエネルギービルの導入が促進されている。しかし、建築物の運用にかかわるエネルギーの節減・削減に向けた対応のみでは不十分であり、先進的な取り組みを行う欧州諸国では、ホールライフカーボンの削減が新たな対策として注目されている。今回は環境ユニット 土井 菜保子 研究理事が「建築物のホールライフカーボン評価:欧州での取り組みと日本への示唆」をテーマにお話します。