
【歌詞】
(Aメロ)
土埃舞うフェンスの向こう 夕陽が牧草地を染める
若い頃は力任せに 怒鳴っちゃ牛を追いまわした
だけど親父が笑って言った 「坊主、それじゃ心が通わねえ」
牛の目を見りゃわかるのさ ヤツにもあるんだぜ プライドが
(Bメロ)
近づきすぎりゃ逃げていく 見えない壁があるのさ そこに
「フライトゾーン」って呼ぶんだぜ 心の距離を測る物差し
焦りは禁物 風のように静かに その境界線を見極めて
お前の影が忍び寄れば ヤツらは静かに身構える
(サビ)
Oh, カウボーイ・ワルツ
フライトゾーンの縁を歩け
牛の肩先 バランスポイント そこが運命を分ける舵さ
後ろに回れば 前へと進み
前に立てば 後ろへ下がる
大声はいらねえ 鞭もいらねえ
ただ静かな対話があるだけさ
(Aメロ)
群れから一頭 引き離すなよ 仲間がいなけりゃ臆病になる
あいつの視野は驚くほど広い でもな 真後ろは死角なんだ
だから近づく時は斜めから 「ここにいるぜ」って知らせてやるんだ
急な動きはパニックのもと 穏やかな波のように動くのさ
(Bメロ)
前に進んでほしいなら 肩より後ろにそっと立つ
背中を押すようにプレッシャーをかければ 素直に脚を前に出す
方向変えたきゃ立ち位置を変えろ 牛はあんたの意図を読む
言葉じゃねえんだ ハートで動かす これがじいちゃんからの教え
(サビ)
Oh, カウボーイ・ワルツ
フライトゾーンの縁を歩け
牛の肩先 バランスポイント そこが運命を分ける舵さ
後ろに回れば 前へと進み
前に立てば 後ろへ下がる
大声はいらねえ 鞭もいらねえ
ただ静かな対話があるだけさ
(ブリッジ)
ただの家畜と思うなよ 命の重さは同じだぜ
敬意を払えば牛も応える 古くからの牧場の知恵さ
(アウトロ)
月が昇る頃 最後の牛がゲートをくぐる
汗をぬぐって 小さく頷く
「今日もありがとな、相棒たち」
フライトゾーンとバランスポイント
明日もまた 静かなワルツを踊ろうぜ…