カウンターに並んだ盃が2つ。 小さなグラスに注がれたのは、 花の名前の吟醸酒。 窓の外には、桜の古木。 零れ桜を瞳に映しながら、 乾杯を・・・ あ、待って。
忘れもの。 ポケットから取り出した花びらを グラスに浮かべる。
フルーティな大吟醸の香りと、 薄紫の花の露が、 彼女の頬を ほんのり桜色に染めていった。 (CV:桑木栄美里)