
この研究論文は、腹側海馬(vHPC)のvCA1領域における刺激特徴の表現を探るものです。複数の感覚刺激(報酬、ショック、匂い、味覚)を用いた実験を通じて、vCA1が刺激のアイデンティティ、感覚モダリティ、強度を強く符号化していることを示しています。しかし、研究結果は、vCA1が刺激の情動的価数(ポジティブまたはネガティブ)を一般化された形で表現しているという仮説を裏付けていません。さらに、経験(例えば、味覚嫌悪条件付け)が加わっても、刺激の価数が変化しても、vCA1の表現は刺激固有の安定性を維持し、弁別性が向上することが示されています。
Neuron. 2025 Sep 17;113(18):3015-3030.e6. doi: 10.1016/j.neuron.2025.06.007. Epub 2025 Jul 30.
Representations of stimulus features in the ventral hippocampus
J S Biane et al
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40744009/