
この研究論文は、脳のクリティカリティと神経振動の同期レベルとの関係を調査しています。著者らは、健康な脳領域が主にグリフィス相(GP)と呼ばれる拡張された臨界領域の準臨界側で機能し、一方、てんかん原性領域は超臨界側で機能することを発見しました。この研究は、計算モデルと、健康な被験者からの脳磁図(MEG)データ、およびてんかん患者からの頭蓋内脳波(SEEG)データの両方を使用しました。主要な発見は、個人の同期レベルが脳のクリティカリティにおける個人の位置によって予測されるというもので、これにより脳機能の変動性と疾患状態の理解に貢献します。
Nat Commun. 2023 Aug 7;14(1):4736. doi: 10.1038/s41467-023-40056-9.
Brain criticality predicts individual levels of inter-areal synchronization in human electrophysiological data
M Fuscà et al
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37550300/