
本研究では、生体内の新生児および成人新皮質における樹状突起スパインの構造的可塑性を探求しています。 研究者たちは、時間経過と共に観察される一時的なスパインと持続的なスパインという2つの異なるタイプのスパイン動態を特定しました。 幼齢期にはスパインの添加よりも消失が多く、正味の減少が見られましたが、加齢とともに持続的なスパインの割合は徐々に増加し、シナプス回路が成熟期に入っても安定し続けることが示唆されました。 また、一次体性感覚野(S1)と比較して、視覚野(VC)ではスパインの代謝が遅いことも判明しました。 さらに、一時的なスパインは通常細く、持続的なスパインはより太く、これらの形態学的特徴がスパインの動態を予測する可能性が指摘されています。 これらの発見は、新皮質回路の可塑性と安定性の基盤となるメカニズムについて重要な洞察を提供します。Neuron. 2005 Jan 20;45(2):279-91. doi: 10.1016/j.neuron.2005.01.003.
Transient and persistent dendritic spines in the neocortex in vivo
A JGD Holtmaat et al
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15664179/