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推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」
Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に
19 episodes
1 week ago
推しタカ(推し活!TAKAHAMA)が2024年4月からスタートしたボイスドラマです。愛知県高浜市を舞台にちょっとだけエモいボイスドラマです。毎月新作を公開していきます!(CV:桑木栄美里/山崎るい)
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Drama
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推しタカ(推し活!TAKAHAMA)が2024年4月からスタートしたボイスドラマです。愛知県高浜市を舞台にちょっとだけエモいボイスドラマです。毎月新作を公開していきます!(CV:桑木栄美里/山崎るい)
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ボイスドラマ「蛇抜〜もうひとつの真実〜」
推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」
25 minutes 56 seconds
2 weeks ago
ボイスドラマ「蛇抜〜もうひとつの真実〜」

愛知県高浜市に伝わる伝説「蛇抜(じゃぬけ)」をモチーフにしたボイスドラマ最新作。人気声優・姫乃蘭が、アニメ制作の裏側で出会う“もうひとつの真実”。神楽の舞、伝説の巫女、そして“脱皮”の意味——。彼女が最後に見つけたのは、声の向こうにある“命の物語”。

【ペルソナ】

・姫乃蘭(ひめの らん)/愛称ヒメ(24歳アイドル声優)=現場でぶりっ子、本音はツンデレ

・星宮比売(ほしみや ひめ)/(14歳)=高浜市の小さな神社の巫女、舞姫。実は龍神の子孫

・マネージャー(38歳)=姫乃蘭所属事務所のマネージャー。ヒメ以外に大物も担当している

 

[シーン1:渋谷のアフレコスタジオ/Aスタにて『異世界高校 ミルキーハイスクール』収録中】

 

◾️BGM:最高にエモーショナルな音楽

 

『私はここよ!

なっ、なに!?・・見えないの!?私が・・・

ああ!そうよ!

手を・・私の手を・・・

絶対にもう離さないで!!!

一緒に、元の世界へ戻るのよ〜!』

 

◾️SE:音響監督のモブ声「はい!オッケー!いいねえ!おつかれー」

 

「ありがとうございます!監督!

皆さんもお疲れ様でしたぁ!

スタッフの皆さんもありがとうございます!

 

あ、監督〜!

明日、アタシの写真集、発売日なんですよー!

また監督の番組で告知させてください🙇(ぺこり)

 

あの、ご迷惑でなければ・・・一冊、もらってください!

コレ発売日までオフレコなんですけど〜

スク水のカットもあるんでんすぅ!きゃっ。

アタシ、恥ずいからイヤって言ったんですけど

カメラマンさんがどうしてもって・・・

あ、興味なかったら、捨てちゃってくださいねー!」

 

今日のアフレコは、来年4月から放送される春アニメの最終回。

まだプレスリリースが出たばかりだけど

あの有名なアニメスタジオが制作!ってことで話題になってる。

 

ストーリーは学園を舞台にした異世界もの。

監督なんて京都のアニメスタジオからわざわざオファーしてるし。

そうそう。

キャラデザも最近人気の女性絵師さんだから、

そりゃもう〜キラキラしてかわゆいの!

メインキャラだけでなく、サブキャラや悪役キャラも魅力たっぷりよ。

 

キャストもそうそうたるメンバーね!

メインのひとりは、あの超人気作品でエルフを演じたハナザキ アサミさんでしょ。

スパダリのイケメン役は男子声優人気No.1のメカジキ ユウくん。

優しい担任教師役にベテランのマツダ カズトモさん。

 

そして主人公は!

前作『禍ツ魂』で超バズっちゃったアタシ!

姫乃蘭(ひめの らん)、通称ヒメ!

アタシの役は引きこもりのJK。

でも異世界では無敵の魔法使いになっていくの!

 

『禍ツ魂』は地上波の12話1クールだけで終わんなかったんだよねー。

続編の劇場版『禍ツ魂〜鬼師一族の廻天!』が

歴代アニメの興行記録を塗り替えちゃったもんね!

 

でも!今回の「異世界高校 ミルキーハイスクール」はその上をいく。

製作委員会的にもめっちゃ力入ってる新作。

とはいえ、春アニメは超話題作目白押しで

人気のアニメスタジオはパンク状態。

なんとか探したのがサンセットスタジオのサブチームらしい。

正直アタシ・姫乃蘭を起用したのも、

『禍ツ魂』で名前は売れたけどギャラがそこまで高くないから!

 

い〜んじゃない。

監督はあの『口のカタチ』のYさんだし、

アタシにとってはステップアップするビッグチャンス!

今日の最終回できっちり区切りをつけてと。

 

次の作品で、推しも推されもせぬ、No.1声優になってやる!

 

「1クールおつかれさまでした〜!」

 

 

[シーン2:マネージャーの運転する車の中】

 

◾️SE:車の扉を閉める音/車内の走行音

 

「あ〜つかれたぁ!

あのスタジオ、マジで空調悪すぎ。メイク取れるじゃん。

それにサブキャラの女の子、間の取り方下手すぎ。

合わせにくいんだって。

新人?

5年目?

あれで?

モブからやり直した方がいいんじゃね?

ん?

それなに?次の作品?

見せて、プロット」

 

帰りの車の中。

運転するマネージャーが持っていた次のアニメのプロット。

ざっと目を通したアタシの口から出た言葉は、

 

「ちょっと!

なに!この話!?」

 

「なにが言いたいのか、ぜ〜んぜんわかんない!」

 

「オファーは前作『禍ツ魂』の製作委員会から?

どういうこと?」

 

話をまとめるとこういうことらしい。

 

『禍ツ魂』は愛知県高浜市の物語。

アニメの大ヒットで観光客も増えて市の財政も潤った。

アニメ終了後に実施した声優イベントも、全国からお客さんがきてくれて大成功。

 

「じゃあ次は高浜市から発信するアニメを!」

 

ということで地元の企業から協賛金が結構集まったんだって。

製作委員会は地上波のTV局と枠どりをして、

ネット媒体とも独占配信の約束をとりつけた。

さすが、やること早いな。

 

それで、アニメのテーマは高浜市に伝わる伝説「蛇抜(じゃぬけ)」に決定。


伝説の内容はこんな感じ。

ちょっと長いけど聴いてね。


むかしむかし、吉浜村の高平(たかひら)というところに、長者が住んでいました

長者にはたいそう美しい娘がいて、

あちこちからお嫁さんにほしいと申しこまれます

 

ところが娘は、どうしてもお嫁にいくのはいやと、首を縦にふりません

実は娘には好きな男の人がいたのです

その人は立派な身なりでやさしく、毎夜毎夜娘の部屋に通ってきていました

それを知った長者はたいそうおどろき、その若者はどこのお人だと娘に尋ねます

でも娘もどこの人か知りません

長者はすっかり心配になって、娘に申しつけます

 

木綿針に糸を通し、若者の着物のすそにぬいつけておきなさい

 

夜明け近く、娘の部屋から若者が帰ると、一すじの木綿糸が外へ続いています

長者が糸を追って竜田(りゅうた)の川ぶちまでくると、

急に糸が乱れからまっていました

川の中では一匹の大蛇がのどに針を突き立てて苦しんでいます

 

『相手はこの世のものではなく、オロチであったか』

 

長者は嘆き悲しみました

それでものどの針を抜いてやると、二度と姿を見せるなといいます

 

オロチは衣が浦(きぬがうら)の海の上をわたって、

対岸の生路村(いくじむら)の方へ逃げていきました

そのとき、

オロチが衣浦湾へ抜けていったとされる場所には橋が架けられ、

「蛇抜橋(じゃぬけばし)」と呼ばれるようになった、とさ

 

え?

これをどうやって12話のレギュラーアニメにするの?

ストーリーに起伏がなさ過ぎじゃない?

 

眉間に皺を寄せ、難しい顔をしてプロットを見つめていたとき、

 

「高浜・・行ってきたら?」

 

突然マネージャーがアタシの顔を見て言った。

 

「最近ずうっと休みなかったし、

休暇を兼ねてロケハンに行けばいいじゃない」

 

真剣な顔でアタシを見つめる。

う〜ん。

どうしよっかなあ。

最近LIVE配信もできてなかったからなあ・・・

 

あ。高浜から配信、ってのもアリか。

 

「ね、東京からどんくらい?

2時間半?

そんくらいなら、まいっか

じゃ行ってくるわ

高浜・・・」

 

 

[シーン3:高浜のとある小さな神社にて】

 

◾️SE:静かな夕暮れの音/小さく神楽の音

 

高浜市。

小さな神社の神楽殿。

少女が一人、静かに神楽を舞っている。

 

三河高浜(みかわたかはま)の駅を降りたら、突然の雨。

(※吉浜駅の方がいいでしょうか?)

 

名古屋からすぐだと思ってたのに。

JRで刈谷ってとこまで戻って、

そこからさらにドローカルの名鉄という電車。

 

荷物はスリムにしたけど、

こんなとこでスーツケース引きずってるのはアタシくらい。

 

とりあえず、マネージャーから聞いてた

たかびれ公園と蛇抜公園、竜田公園(りゅうたこうえん)、

それに蛇抜橋は見てきたけど・・・

 

で?

って感じ・・

よくある作り物のオロチとフツーの石橋。

なんか物足りないなあ、って思いながら歩いてたら

道がわかんなくなっちゃって・・・

 

気がついたら、小さな神社・・・

 

秋雨(しゅうう)に煙る神楽殿。

見たこともない神楽を舞う舞姫。

その姿も朧げで、すごく幻想的。

思わず近づいて見入ってしまった。

 

「あ」

 

アタシに気づいた巫女の動きが止まる。

小さく頭を下げて、さらに近くまで寄っていく。

 

「ごめんなさい。

声をかけようと思ったんだけど」

 

「なんか見惚(みと)れちゃった・・」

 

「こんにちは」

 

遠目で見るより、はるかに若い女の子。

多分中学一、二年ってとこ。

 

「ようこそ、お参りくださいました」

 

「ごめんなさい。

アタシ、なんにも考えずに歩いてて、

気がついたら境内だったんです」

 

「高浜は初めてですか?」

 

「はい」

 

「おまんとはもう終わっちゃいましたよ」

 

「おまんと?」

 

「おまんと祭りを見に来たんじゃないんですか?」

 

「いえ、アタシはただフラっと・・」

 

「ふらっと?高浜へ?

へえ・・そんな人がいるんだ」

 

「あの・・・

蛇抜の話が知りたくて」


※続きは音声でお楽しみください。

推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」
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