「ソリッドベンチャーってなに?」という疑問を当事者などにインタビューしていく「ソリッドベンチャーズ for Podcast」。
今回は株式会社INQの若林さんに「ソリッドベンチャーの資金調達」についてインタビューしました。
■内容サマリー
〇自己紹介と会社概要
- スタートアップやスモールビジネスのデットファイナンス融資による資金調達支援を専門に行っている会社
〇ソリッドベンチャーとスタートアップの違い
- ソリッドベンチャーとスタートアップでは、資金調達におけるアプローチが異なる
- ソリッドベンチャーは安定収益があるため、デットファイナンスとの相性が良い
- 一方、スタートアップは事業の不確実性が高いため、初期段階ではエクイティファイナンスが適している
〇デットファイナンスの活用タイミング
- デットファイナンスを活用するタイミングは、過去2年程度の実績があり、安定した収益が見込める段階が適切
- 金融機関は過去の実績を重視するため、創業間もない段階ではデットファイナンスを受けるのが難しい場合がある
〇ソリッドベンチャーにおけるデットファイナンスの利点
- ソリッドベンチャーにとって、デットファイナンスを活用するメリットは大きい
- 安定収益があり、新規事業への投資が必要な場合、デットファイナンスを組み合わせることで資金調達が可能
- ただし、新規事業そのものに対してデットファイナンスを受けるのは難しいため、既存事業の収益を元に調達することが重要
〇エクイティファイナンスとの組み合わせ
- 多くのケースでは、創業初期にエクイティファイナンスを活用し、事業が安定してきた後期にデットファイナンスに切り替えるパターンが見られる
- 両者を組み合わせて活用する例もある
- エクイティとデットのタイミングを見極めることが重要
- 〇金融機関の支援制度
- 近年、金融機関によるスタートアップ向けの支援制度が整備されつつある
- 代表者の連帯保証が不要な制度や、スタートアップ特化の融資制度が新設されるなど、環境が整いつつある
〇ソリッドベンチャー向けのアドバイス
- まずは日本政策金融公庫や銀行からの創業融資を受ける
- その上で、新規事業への投資が必要になった際は、エクイティファイナンスを適切に組み合わせることが重要
- 経営の自由度を確保するため、できるだけデットファイナンスを活用し、エクイティは新規性の高い事業に限定して活用する
■出演者情報
株式会社INQ:https://inq.finance/
代表取締役CEO 若林 哲平氏:https://x.com/wakaba_office
■モデレーター
エンジェルラウンド株式会社 大越匠:https://x.com/TakumiOokoshi