《対談》山根基世は読後、今回はひときわ急展開でドラマチックだったと振り返る。さらにキャラクターの気持ちの変化についてゆけないとも明かす。それは、勇の五月に対する態度、弥生の家族への接し方に現れる。橋田壽賀子がどのような意図をもって構成したのか、セリフを書いたのか推理しながら「ひとり読み」を聞くのも一興。またある人物の「ありがとう」という言葉が印象に残ったとも語り、「ありがとう」と「ごめんなさい」と言えることは家庭を円満に過ごすためにはとても大切なのだと指摘する。