《あらすじ》「幸楽」の遺産相続問題は久子と邦子が相続権を放棄することで、一応の決着を見る。一安心の五月と勇が、愛と眞を連れて岡倉家を訪れる。大吉は自分が腕を振るった料理を子どもたちが喜んで食べるので上機嫌だ。そこへ見知らぬ婦人が訪ねて来る。葉子の恋人、山口太郎の母親、政子である。
その頃「幸楽」へ久子と健治が来ていた。健治はキミを前にして、自分に相談もなく相続権を手放した久子への愚痴が止まらない。