《対談》「幸楽」の相続問題に一応の決着を見た今回だが、「岡倉家」を誰が継ぐかに心を悩ませる節子に、山根基世は当時はまだこんなことが問題だったんだなあと振り返る。また「ふしだら」「ねずみにひかれる=一人でいて寂しい様。また、気を付けなさいと注意する言葉」など今ではあまり聞かれない言葉が脚本の中に記録されているとも指摘する。五月が子どもを連れて岡倉家に帰るシーンでは、節子が「幸せってこんなこと…」としみじみ語るが、山根はセリフを読みながら自分も幸せな気分になれたと嬉しそうに話す。