2024年のノーベル文学賞を受賞した、ハン・ガンの『菜食主義者』について読書会しました。
めちゃくちゃ面白かったです。
【あらすじ】
- 実は春先に読書会をするかもしれなかった(Base Ball Bearの新曲で出てきたから)
- ノーベル文学賞といういいきっかけ
前半
(4:40)
- 菜食主義に馴染みある?
- ご飯を食べないこと
- 菜食主義者というラベル
- 作品のあらすじを紹介
- みんながしんどそうになっていく話
- 一人称/三人称の構成・奥行
- 眼差す側からじゃないと書けない
- 連作短編で同じ人が出てくる!やったあ!
- 読み進めていくたびに思考の次元が上がっていく感じ
- 秕目さんは第二章が好き
- 究極のエクスタシーを目指していく感じ
- ひでえはなしだな
- 男性の描き方
- 菜食主義という孤独
- リアリティがないまでの構造的な小説?
- この小説が切り拓いてきたもの
- 思い出した作家のはなし(福永武彦『世界の終り』/三島由紀夫『憂国』)
- 第三章の「」のない文体
- インへの存在をめぐる思考の揺れ動き
- Time passes
- 輪郭のぼやけ方と確かさ
- 消費する眼差し
後半
(34:53)
- 主題;社会みたいなものから押し付けられているものについて
- 自分で選択ができること/できないこと
- 唯一の自由にできる領域としての身体
- 生きるべしというテーゼに対する個性/アート
- 第二章の読み方が違うね
- 「芸術」「ビデオアーティスト」
- 抑圧と人生について考えた
- 森というモチーフ
- 自分以外の世界が力を持って自分に迫ってくる感じ
- 自分の選択に対しても世界は干渉してくる
- 動物的な欲望と自然
- インへの存在の輪郭が好き
- 他の人の目線
- ちゃんとどんよりしてるね
エンディング
(57:44)
- 再びベボベのはなし
- ノーベル文学賞も扱うポッドキャストになりました
- 偏食体験について
〇今回紹介した本
ハン・ガン『菜食主義者』
(https://han-kang.net/The-Vegetarian-Japanese)
〇メールアドレス
shiawase.teidan@gmail.com
タイトルはBase Ball Bearの「Power (Pop) of Love」という曲の歌詞から引用しています。実際にやってみるとこういう感じなのかって、曲の解像度があがったような気もするじゃないか。
実はこの読書会が終わってからもこの小説について考えていたり。でも生きていかなきゃいけない、、というわけではないよな。とか、なんか人生とか自分という言葉じゃないもので指すことが妥当なような、これまでとかこれからのこととかも。
なので、よかったらあなたの『菜食主義者』の感想も教えてください。いつかは忘れるかもしれないけれど、これはしばらく続く気がしているので。自分にとってはそういうすごい作品・読書体験だった気がしているし、それをこの場所で話せて楽しかったです。もっと話したいけど、そういうものだよね。(けむり)