あらゆる制限から放たれ、自由を求め続けた早熟の天才詩人、アルチュール・ランボー。
しかしその魅力を語ろうとすると、なかなか難しいものがあります。
なぜ人は、この謎めいた詩に心を奪われるのでしょうか?
現在も研究が進められているランボーの言葉の秘密に迫ってみましょう。
今も世界で読み継がれる作家・安部公房とは、どんな人物なのか。
『箱男』篇の最後に、彼の独自の思考を簡潔に解説します。
いったい何が、安部公房にあの大胆な作風を書かせたのか?
彼は写真で何を撮影したのか?
晩年まで創作意欲が衰えなかったのは、なぜなのか……?
天才と誉れ高い、戦後日本文学の孤高のスター・安部公房。
文壇とは距離を取り続けていた彼は独自の思考を深めていました。
その作品群の中でも問題作と言われているのが、1973年『箱男』です。
読者を惑わすメタフィクション構造。
あまりに突飛な設定。
しかし今回注目するのは、社会から逸脱し社会を観察し続ける箱男が、私たちの生きるこの世界をどのように批評しているのか。
箱男の目線を借りて、段ボールの覗き穴から見るようにして、この社会の隠れた側面を捉えてみましょう。
言葉とは、私たちにとって盾であると同時に、矛でもあるものです。
そして、すぐに散漫で混沌としがちな、一見コントロールが不可能なこの世界に、法則を与えるものでもあります。
2020年の美輪明宏のインタビューの言葉を見た後で、宮沢賢治が妹の死後に書いた「青森挽歌」を読んでみましょう。
彼にとって「かんがえださねばならないこと」とは何であったのか?
私たちにとっては……?
エンディングテーマは、antihoneyさんによる「ほしめぐりのうた」を使用しています。
国民的作家、宮沢賢治の詩を、様々な手がかりを使って読み取っていきましょう。
第一回目の今回は、詩集『春と修羅』の冒頭部分を取り上げます。
音楽のイントロ部分を聴き込むようにして読むと、何が見えてくるでしょうか……?
今年の8月に公表された、宮沢賢治と先輩詩人・三木露風の接点についてもお伝えします。
最重要詩人、萩原朔太郎。
彼の功績・彼の魅力はどこにあるのでしょうか……?
凄まじい読後感を残す詩「死なない蛸」。
私たちはこの、恐ろしくも力強い存在感から、何を得られるのでしょうか。
詩にしか表現できないものを知るからこそ、現実世界において隠れているものが見えてきます。
最重要詩人、萩原朔太郎。
彼の功績・彼の魅力はどこにあるのでしょうか……?
小説「猫町」「虫」には、彼の感性、彼のインスピレーションが閃く瞬間が描かれています。
鮮やかに眼に映る町の正体とは?
「鉄筋コンクリート」という言葉の響きの"裏側にある何か"とは?
詩人の頭脳と才能に迫ってみましょう。
最重要詩人、萩原朔太郎。
彼の功績・彼の魅力はどこにあるのでしょうか……?
詩の読み方=捉え方を簡単に解説したあと、彼のデビュー詩集から3篇を取り上げ、萩原朔太郎にしか書けなかったシーンやリズムや時間感覚を見てみましょう。
今回より配信スタイルを変え、1つのテーマについて、約10分のエピソードを3本〜5本で解説してゆきます。
最初と最後のエピソードには、おなじみantihoneyさんの音楽をBGMとして使用しています。
今回は特別篇。伝説的なミュージシャン・antihoneyさんへのインタビューをお届けします。
2000年代初頭、聴く者の記憶に焼き付いて離れない、芳烈な幻想性を響かせる音楽をネット上で配信し、
ある時期を境に完全に沈黙した後も、新たなリスナーが世界中で増え続けていたantihoneyさん。
2019年の突然のカムバックと活動再開以来、新たな楽曲を続々と発表し続けています。
これまで、楽曲制作に文学作品からの影響があることを言及していたantihoneyさんに、
その詳しいお話をうかがいました。
宮沢賢治を筆頭に、高村光太郎、アルチュール・ランボー、ミヒャエル・エンデ……
antihoneyさんの創造性の源泉(の一部)に迫ります。
さらに、彗星ポッドキャストのために制作して頂いた新曲、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』を、この回の最後に収録。
フルヴァージョンをお聴きいただける唯一の回でもありますので、お楽しみください。
公式ウェブサイト:https://antihoney.com/
Twitter:https://twitter.com/antihoney_o
3月26日に刊行した書籍『Interviews vol.1』について、本文に書けなかったこと、今だから思いつく考えを、"オーディオコメンタリー"として録音しました。
1:40 なぜインタビュー集を作ったのか
3:20 香雅堂について
10:00 INKIMONOについて
15:25 吉増剛造さんについて
今回は特別企画。東京都北区の『文学サロン 朋来堂』より、yoさんをゲストにお招きして、何度も読みかえす”再読本”を3冊ずつ持ち寄りました。
アインシュタインとフロイトの書簡、ゾンビで学ぶ国際政治学、大正時代の幻想詩、ニーチェの哲学書……
語る2人が本を再読する理由の違いが顕著になりながらも、お互いの切り札を読み解いてゆきます。
0:00 イントロダクション
12:20 アインシュタイン フロイト『ひとはなぜ戦争をするのか』
19:00 ダニエル・ドレズナー『ゾンビ襲来』
24:15 アゴタ・クリストフ『悪童日記』
34:45 西條八十『西條八十詩集』
47:50 皆川博子『蝶』
52:40 ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』
1:03:33 エピローグ
文学サロン 朋来堂