
今回は、演劇とコントにおける「笑い」の違いというテーマについて。テレビコント番組が廃れ、演劇を観る人も劇団数も減少傾向にあるなか、それぞれの形式はどのように変化し、どのようにクロスオーバーしてきたか。シティボーイズや宮沢章夫など、業界の歴史を作ってきた大人物たちの"もはや神話に近い"エピソードの数々から、彼らと実際に活動をともにしてきたいとうと九龍の二人で、その変遷を辿ります。「面白いものが生まれそうな予感はある」世界のこれからについて、注目すべきポイントとは....
■番組概要
毎週木曜日 最新話配信
出演:いとうせいこう、九龍ジョー
作家:竹村武司
ディレクター:中内竜也
プロデューサー:井上陽介(テレビ東京コミュニケーションズ)、柳橋弘紀
※番組内の用語注釈
・02:07【渋谷コントセンター】
渋谷のユーロライブで定期的に開催しているコント公演企画の総称。演劇とコントが競演する「テアトロコント」や企画公演を行う。
・08:28【宮沢章夫】
劇作家、演出家、作家。1956年生まれ、2022年死去 享年65歳。1985年、シティボーイズ、竹中直人、いとうせいこうらとユニット「ラジカル・ガジベリベンバ・システム」を結成し活動。その後、劇団「遊園地再生事業団」を主宰し、1992年に発表した「ヒネミ」で岸田國士戯曲賞を受賞。2016年から早稲田大学文学学術院教授を務めた。
・08:38【今夜、笑いの数を数えましょう】
2019年講談社より刊行。いとうせいこうが、宮沢章夫ら「笑い」の世界の第一線で活躍中の6名と、その本質について語り明かす対談集。
・08:52【遊園地再生事業団】
宮沢章夫が主宰の劇団。1990年、作品ごとに俳優を集め演劇を上演する劇団として旗揚げした。
・08:59【ラジカル・ガジベリベンバ・システム】
宮沢章夫、シティボーイズ、竹中直人、中村有志、いとうせいこうらによって結成されたユニット。1985年から1989年まで活動した。観劇していた俳優、芸人、ミュージシャン、クリエイターに大きな影響を与えた。
・09:10【竹中直人】
俳優、映画監督。宮沢章夫と多摩美術大学の同級生。竹中がシティボーイズに宮沢を紹介したことで、ラジカルの活動につながっていった。
・09:26【シティボーイズ】
大竹まこと、きたろう、斉木しげるによるコントユニット。1979年劇団「表現劇場」のメンバーだった3人で結成。
・10:13【明日のアー】
「デイリーポータルZ」など、WEBメディアでライターを務める大北栄人が主宰する劇団。
・10:52【三木聡】
放送作家、映画監督、劇作家、舞台演出家。放送作家として「ダウンタウンのごっつええ感じ」「トリビアの泉」などを担当。「亀は意外と速く泳ぐ」「インスタント沼」などで映画監督としても注目を集める。1990年代、シティボーイズライブの作・演出を務めた。
・11:22【ドラマンス】
ラジカル・ガジベリベンバ・システムの前身となるユニット。桑原茂一、宮沢章夫、シティボーイズ、竹中直人、中村有志、いとうせいこう、松本小雪が参加。
・11:24【桑原茂一】
プロデュースカンパニー「株式会社クラブキング」代表取締役。1975年、小林克也、伊武雅刀とユニット「スネークマンショー」を開始。1982年原宿に開店した伝説のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」の代表を務める。他にも「コム・デ・ギャルソン」のショーの選曲を担当するなど活動は多岐に渡る。
・13:02【キッチュ!夜マゲドンの奇蹟】
文化放送で1990年から1992年まで放送されたラジオ番組。松尾貴史がパーソナリティを務めた。
・13:06【ふせえり】
俳優。ラジカル・ガジベリベンバ・システムの後期に参加。「シティボーイズライブ」にも客演経験がある。夫は放送作家、映画監督の三木聡。
・16:33【つかこうへい】
劇作家、演出家、小説家。1948年生まれ、2010年死去 享年62歳。1974年「熱海殺人事件」で岸田國士戯曲賞を当時最年少の25歳で受賞。1982年小説「蒲田行進曲」で直木賞受賞。
・17:29【モンティパイソン】
イギリスのコメディグループ。1969年「空飛ぶモンティ・パイソン」がイギリスで放送開始。ナンセンスでブラックな笑いで人気を博した。
・17:56【ルイス・ブニュエル】
スペイン出身でのちにメキシコに帰化した映画監督・脚本家。シュルレアリスム作品で注目を集めた。
・21:22【井出靖】
音楽プロデューサー、DJ、レーベルオーナー。1980年代、講談社を退社したいとうせいこうと「エンパイアスネークビルディング」を設立。2005年にインディーズレーベル「Grand Gallery」を立ち上げ、ショップ運営も行う。
・23:19【スチャダラパー】
ラジカル・ガジベリベンバ・システムが1986年に上演した「スチャダラ」がグループ名の由来。
・23:25【藤原ヒロシ】
プロデユーサー、ミュージシャン。1983年クラブDJとして活動開始。1985年高木完とヒップホップグループ「タイニー・パンクス」を結成。デビューアルバム「建設的」にいとうせいこうが参加した。
・24:46【砂漠監視隊】
1989年12月にラフォーレ原宿で上演されたラジカル・ガジベリベンバ・システムの最終公演。
・26:43【やついいちろう】
芸人、お笑いコンビ「エレキコミック」で活動。宮沢章夫が主宰する「遊園地再生事業団」の舞台に出演。
・27:02【由利徹】
1950年代半ばからお笑いユニット「脱線トリオ」で活動。解散後は、喜劇役者、コメディアンとして人気を博した。
・27:31【Aマッソ】
宮沢章夫はAマッソを高く評価しており、メンバーの加納愛子と親交があった。
・29:48【十三代目市川團十郎白猿】
2013年「はなさかじいさん」を元に、宮沢章夫が新作歌舞伎の脚本を担当。
・32:28【SAYONARAシティボーイズ】
文化放送で放送中のラジオ番組で、シティボーイズがラジオコントを披露している。