
「SMAP×SMAP」などのバラエティー番組も担当されるようになった邨山さんは、"かっこいいだけでは駄目"な文化に戸惑いながらも実績を重ねられ、「ピカルの定理」では、アニメ制作の経歴を生かしてデザイナーでありながらキャラクター発案まで携わるように。話は"なぜ日本のテレビセットがどんどん派手で豪華なものへ進化していったのか"に関する考察へ発展していきます。実際にそうした現場の「裏方」であった邨山さんによると、それは"ザッピング対策によるものではないか"とのこと。日本人は画面の内容ではなく"明るさ"に目が留まりやすい傾向にあり、業界では視聴者を引きつけるために「画面温度が低い」という用語まで用いられるようで、ある種の強迫観念的に付け足しをしていった結果として、使いもしないテニスラケットや、龍のオブジェといった意味不明な造作物が配置された、他のどの国とも異なる独自のセットが形作られたらしく.....
■番組概要
毎週木曜日 最新話配信
出演:いとうせいこう、九龍ジョー
作家:竹村武司
ディレクター:中内竜也
プロデューサー:井上陽介(テレビ東京コミュニケーションズ)、柳橋弘紀
※番組内の用語注釈
・01:31【板谷栄司】
「FNS歌謡祭」「僕らの音楽」「SMAP×SMAP」を始め、数々の音楽番組の演出、プロデュースを担当。2022年フジテレビを退社し書道家に転身。
・14:12【マジックミラー号】
アダルトビデオ撮影用の移動スタジオ。トラックの荷台が一面マジックミラーで囲われており、外からは鏡に見えるが、中から見ると外が丸見えになっている。
・17:29【ピカルの定理】
2010年から2013年までフジテレビ放送されていたバラエティ番組。ピース、モンスターエンジン、ハライチ、平成ノブシコブシ・渡辺直美・千鳥などの芸人が出演していた。