
第七回は「クラシック音楽」再入門。
奇しくも川勝徳重最愛の作曲家・ショスタコーヴィチの誕生日に収録となった今回。
制作の石原書房も加わって、とっつきづらい(と思われている)「クラシック音楽」の強烈な魅力を語り、その深淵へといざないます。
▼目次
川勝徳重最愛の作曲家・ショスタコーヴィチ(1906-1975)/畢生の作品・交響曲第15番/ソロモン・ヴォルコフ『ショスタコーヴィチの証言』/日本人のショスタコ(ソ連)びいき/クラシックにハマったきっかけ/レナード・バーンスタインのスター性/名曲!モーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲/指揮者と演奏家が分かれたのはなぜ?/社会的状況とヴィルトゥオーゾ(名人)/フルトヴェングラーの交響曲/作曲家の指揮者はテンポが揺れる/「クラシックを聴くと頭がよくなる」/大巨匠ブルーノ・ワルターの「運命」/ソナタ形式とのファースト・コンタクト/子供の和声感覚/クラシック音楽とポップスの違いは情動の振り幅/「教養としてのクラシック音楽」という受容/名画「オーケストラ!」(2009)/自分のクラシックのツボを知りたい/ラヴェルのデモーニッシュさを引き出したヴィクトル・デ・サバタの名演/ラヴェルの演奏は本当に大変/音楽における「印象派」とは?/ワールドミュージックのハブでもあったパリ万博/異色の作曲家・ベルリオーズ/マーラーの先祖としてのベルリオーズ/ロック好きならベルリオーズとマーラー/ロマン派は「どれだけ壊れることができるか」の世界/鬼門としてのモーツァルト/とにかく苦悩が好き/ドイツのナショナル・アイデンティティになったベートーヴェンの苦悩/ゴダールとクラシック音楽/室内楽的美学と密室録音芸術としてのポップス/作曲家の実験場としての小編成楽曲/ソロから千人規模の編成まであるのがクラシックの面白さ/20世紀以降の音楽/ケン・ラッセルの評伝映画/「交響詩」とは何か/ブラームスよりシューマンの方がモダンに感じる/ワーグナーのカタストロフィ/石原書房最愛の作曲家・伊福部昭/大傑作・ピアノと管絃楽のためのリトミカ・オスティナータ/西洋文明の精華と汎アジア的なリズムと熱狂の融合/伊福部昭と早坂文雄の「新音楽連盟」/現代音楽の二つの源流/日本の作曲家たちの驚異的な吸収力/情動と自己破壊のダイナミズム/イデオロギーとコンセプトのぶつけ合い/サブカルチャーを含めた社会状況への批評性を感じる作曲家・梅本佑利/東西冷戦がないとアガらない/アンビエント、イージーリスニングとしての受容/カラヤンのポートレートがドカンのジャケット/ベン・ノブトの「Hallelujah Sim.」/「クラシック音楽」という概念を規定する外在的なもの/クラシック音楽の生演奏だけにある、「永遠」に触れてしまうような音楽体験/「逆ビルドゥングスロマン」としてのクラシック音楽/「私たちは世界を変えられる」と人間が本気で信じていた時代の産物/ロマン派か国民楽派が入り口として最適/「構えて聴く」のが正解/「好きな作曲家」「好きな曲」「好きな演奏家」をどれか一つ見つけて掘り下げる/楽譜が読める人は、スコア(総譜)を見ながらオーケストラを聴いてみてください
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制作:石原書房