
第10回カグラジオへようそこ!
進行性の重度パーキンソン病の患者様を前に、「転倒リスクや易疲労性を考えると、積極的なリハビリは難しい…」と、アプローチに限界を感じた経験はありませんか?
今回は、そんなジレンマに新たな光を当てるかもしれない研究を取り上げます。テーマは、VRを用いた「身体認知協調療法(SCCT)」の“治療効果”ではありません。その一歩手前にある、最も重要な問い――「そもそも、この介入は安全に実施でき、患者様は耐えられるのか?」という“実現可能性(Feasibility)”を検証した論文です。
【参考】Hara M, Murakawa Y, Wagatsuma T, Shinmoto K, Tamaki M. Feasibility of somato-cognitive coordination therapy using virtual reality for patients with advanced severe Parkinson’s disease. J Parkinsons Dis. 2024;14:895-898.