
第9回カグラジオへようこそ!
大腿骨頸部骨折後のリハビリで、「下肢の筋力は戻ってきたのに、なぜか上手く歩けない…」そんなケースに頭を悩ませた経験はありませんか?その答えの鍵は、見過ごされがちな「体幹機能」にあるのかもしれません。
今回は、仮想現実(VR)を活用し、“座位”で体幹にアプローチするというユニークなリハビリテーションが、歩行能力にどのような影響を与えたかを検証した単一症例研究を深掘りします。
【このエピソードでわかること】
歩行と体幹の隠れた関係: なぜ大腿骨頸部骨折後に体幹機能が重要になるのか?そのメカニズムをリハビリの視点から解説します。
座位VRトレーニングの可能性: なぜ「立位」ではなく「座位」なのか?安全かつ効果的に体幹の柔軟性とバランスを引き出す、VRならではのアプローチに迫ります。
症例から学ぶ臨床のヒント: 従来の理学療法では改善が難しかったケースで、歩行速度や歩幅にどのような変化が見られたのか?具体的なデータを基に、臨床応用へのヒントを探ります。
下肢へのアプローチだけでは限界を感じているセラピスト必聴です。患者さんのポテンシャルを最大限に引き出すための新たな一手、一緒に見つけませんか?
【参考文献】Kawanishi K, Nakamoto M, Mityashita T, Ogita S, Kudo S. Seated virtual reality-guided exercise improved gait in a patient with trunk dysfunction due to hip fracture: a single-case design study. Cureus. 2024;16:e62433.