
今回は、大ちゃんが実家に帰省したときのエピソードをお届けします。実家には父、祖母、祖父、そして曾祖母の4人が暮らしています。料理は祖母の担当ですが、実は料理が苦手。そのため、大ちゃんが帰ったときは祖母を少しでも解放したくて、自ら夕飯を作るようにしていました。
この前作ったのは、餃子とお好み焼き、そしてスープ。でも、その食卓で祖母はスマホを見ながら、無言で料理を食べ、「まずそうな顔」をしていたそうです。はらわたが煮えくり返るような思いを抱え、「もう二度と作らん」と心の中で誓ったとのこと。
そんななか、曾祖母(94歳)はお肉が苦手にもかかわらず、「おいしいおいしい」と笑顔で食べてくれたそうです。おばあちゃん歴50年の曾祖母が見せてくれる、やわらかさと気遣いが、大ちゃんにとっての大きな救いになっています。
曾祖母との思い出には、両親の離婚時の話も。大学1年から3年にかけて、両親の仲介役を担っていた時期、「本当にしんどかった」と語る大ちゃん。その姿を黙って見守り、「おまはんはまんだこどもやったのに、よう頑張ったな」と曾祖母がかけてくれた言葉が、今も心の支えになっているそうです。
家族との距離感、気持ちのやりとり、そして食卓に宿る思い出。どこか懐かしく、少し切ないお話です。