
①「良いですね!」「最先端ですね!」
②「思い切りましたね」
③「1年も休んで何するの?」
それぞれの言葉に込められている真意を推察します。
この番組は、2022年8月から1年間の育休を取得中のドンクサオが育休中に起こる様々なことをお話しする番組です。男性育休を検討されている人にとって役立つ情報を発信したり。日々育児に奮闘しているパパ・ママが、こんなヤツもいるんだなと笑えるお話をしていければと思っております。
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【育休中の本業】
【書き起こし】
こんにちは、ドンクサオです。今回はちょっと振り返りまして。育休を1年取ると周囲に伝えた時の反応についてお話しします。
1年間育休を取ると言うことは、妻が安定期に入った頃には、決めていたように思います。実際に育休に入るまでの8ヶ月間くらいの間に、上司とか、同僚とか、お得意様とか、あと、親戚とか。ステークスホルダーに少しずつ説明をしていきました。
1番多いのが。「良いね!」とか「最先端だね!」みたいな反応ですね。同じ部署だけど、一緒に仕事はしていない先輩とか。直接顔を合わせたことのない取引先とか。そう言う、少し距離のある人は大体この反応です。1番、無難ということですね。ただ、ちょっと昔だったら、利害関係のない人からも「どういうこと?」みたいな反応をしたと思うので。パパ育休元年的な世の中の空気感、ありがたいです。
この手の反応の中にも、印象的なものはあります。
新入社員の時から非常にお世話になっている会社の大先輩が家の近所に住んでいます。私は朝5時代にランニングをしているのですが。その先輩がめちゃくちゃ早朝出勤で。ランニング中にたまに会うんですね。ある日。春先のまだ肌寒い時期に、遭遇して。
「1年間育休を取ります」と報告したら。遠い目をして。
「・・・良い・・・時代になった。」とポツリと言ったんです。
その先輩は、子供ももうずいぶん大きいと思うのですが。
仕事人間として突っ走ってきた人生で得たもの、得られなかったものが、
先輩の目の前で走馬灯のように巡っているに感じられました。
朝焼けの空も相まって、それはそれは、ドラマチックなシーンでしたね。
次に多かったのが。「思い切りましたね!」と言う反応です。
私自身、あんまり思い切ったつもりもなかったので、最初よく意味がわからなかったのですが。
よくよく聞いてみたら。要は「出世に響くんじゃないか?」という意味らしい。
確かに、私の会社が、いわゆる昔ながらの大企業で。
ワークライフバランスのライフ寄りに舵を切っている色がつくことで、
組織の中で勝ち上がることに不利なのでは?と心配していただいている、と言うことですね。
まぁ・・・それは、一理ありますよね。
とにかく出世したい!と思っていたら、こんなことしないですよね。
ただ。出世っていうのは、そう単純なものでもありません。
私はサラリーマンウォッチャーとし長年先輩のことを観察していましたが。
頑張っていた人が偉くなるとは限らない。
運とか人間関係とか、魑魅魍魎とか、いろんな要素が絡み合ってくる。
あと、阿部慎之助現象もバカにできません。
ジャイアンツの阿部選手といえば、現役時代は間違いなく日本一のキャッチャーでしたし。
プロ野球の歴史でも指折りだと思います。
それだけの選手ですから。もちろん、近々に監督になることが前提で、引退後すぐコーチになって。毎年要職を務めているのですが・・・。
なんか、最近、「阿部の昭和スタイルは今に通用しない」とか言われてますよね!阿部選手より遥かに年上のジジィから!
これは・・・ちょっと気の毒ですよね。
昭和を色濃く残した組織の中で、求められることを忠実に果たしてきた人が、
急に「今は令和だから」って言って切り捨てられる。
一方、遠くまで寄り道していた桑田がナンバ走りでスタスタスタ〜っと抜き去っていく、みたいなことが、あるかもしれないですからねぇ。
この阿部慎之助現象。今、日本中で起こってるんじゃないかなぁと思っています。
あの人、現場としては優秀だったけど、マネジメントとして、キツイなぁ・・っていうね。
私は、桑田・元木・宮本のように生きたいと、思っております。
唐突なプロ野球の例え、失礼しました。
もう一つ。仲の良い人が。1番親身になって聞いてくれるのが。「1年も育休とって何するの?」ってことです。いやいや、全力で子育てするんですよ!って目をキラキラさせてこたえるのが、模範解答だとは思いつつ。まぁ、何かしたほうが良いですよね。
例えば、うちの場合。平日昼間の、上の子が幼稚園に行っている間、とかですね。下の子を見るのを、分担すれば。夫婦ともに毎日数時間は確保できます。1年間×数時間となると莫大な時間です。
時間をかけないと成し遂げられないことに、じっくり取り組む。個人的には、そのために長期の育休を取る、ということもアリなんじゃないかなと思っております。資格を取ったりとか。英語の勉強をしたりとか。MBA留学の準備をしたりとか。スキル構築に充てる人も、結構多いみたいですね。
私の場合は、前にも少しお話ししたように。脚本を書く、というスキルを磨きたいと思ってまして。毎日毎日、コントを書いてます。毎週金曜日に1本新作を出しているので。週の後半に近づくほど、どんどん、追い詰められています。誰にも頼まれてないのに自分からストレスを抱え込んでいるような状況ではありますが。コンテンツを0からじっくり立ち上げる、なんてことはなかなかできる経験ではないので。育休中の本業として。来年の夏までに、何とか世に知られるところまで辿り着きたいなと思っております。
それでは、また次回も聞いてください。ドンクサオでした。
#子育て #育児 #パパ #育休