
・堅太りだけど、週6回5km走っている
・走る理由はランニング中毒だから(村上春樹と同様)
・何度も挫折したドストエフスキー「罪と罰」をAudibleで制覇!
この番組は、2022年8月から1年間の育休を取得中のドンクサオが育休中に起こる様々なことをお話しする番組です。男性育休を検討されている人にとって役立つ情報を発信したり。日々育児に奮闘しているパパ・ママが、こんなヤツもいるんだなと笑えるお話をしていければと思っております。
このエピソードでは、 ランニング中毒・聴く読書についてお話ししています。
Twitter @DongQsao
【ご意見・お問合せ】
dong.q.sao@gmail.com
【育休中の本業】
ビジネスコントpodcast:ニューエコノミックアニマルズ
【書き起こし】
こんにちは、ドンクサオです。私の1番の趣味は、ランニングです。週に6回、5km走っています。今日はランニングと、それに付随する聴く読書のお話です。
前提として、私は、堅太りです。何となく、運動とは無縁そうに見えるんでしょうか。「何か運動してますか?」と「した方が良いですよ」のニュアンスで、聞かれることが、よくあります。嘘をつくわけにもいかず。「こう見えて〜」とか「意外だと思われると思いますが」という前置きをつけて「週に6回ほど、走ってます」と答えるんですね。
すると大体「偉いですね!」と言われる。
これが、偉くはないんです。おそらく「痩せるための努力として、走ってる」と思うから「偉い」という発想になるんだと思うのですが。実際、私は、ランニング中毒だから走っているだけなんです。1日走らないと、気持ち悪くて仕方がない。タバコを吸う人が、ニコチンが切れるとイライラするのと同じように。体がうずうずしてくるんですね。
だから、私は、雨の日でも。だいたい1mm以下であれば、走ります。小雪がちらつく時も走りましたし、真夏の真っ昼間39度の猛暑でも、走りました。過酷な気候の中、固太りのおじさんが、ゆっくりと走っているので。割と、不思議な顔をされますね。
ちなみに、作家の村上春樹さんも、毎日欠かさず走るらしく。「走ることについて語るときに僕の語ること」なんて本も出してます。村上春樹もまた、ランニング中毒だ。そう考えると、心強いです。
ニコチン中毒とかアルコール中毒は、破滅への道ですが。ランニング中毒は、大まかには体に良い中毒なので。悪くないんじゃないかなと思ってます。ただ、やっぱり中毒ではあるので。仕事が忙しい時期に深夜3時に起きて走っちゃったりもして。これはちょっと危ないなぁって自分でも思いましたね。
走っている時間は、とにかく気持ちよくて。頭が冴えます。この快楽が中毒になるんですね。
たぶん、スポーツとしての向上心がある人は、速く走る方向に自分を追い込んでいくんだと思いますが。
私は、気持ち良いペースに永遠に留まっています。
流石に、これだけ冴えている頭を放っておくのももったいないなと思って。
走り始めたのが、ちょうどエアーポッズを買った時期でもあったので。
古典落語を聴いたり。昔のラジオドラマを聴いたりしていたのですが。
そのうち、ラジオを聴くようになり。
ジャンク、オールナイトニッポンと日替わりで聴いて、
問わず語りの神田伯山、さらば青春の光がただバカ騒ぎ、みたいなお気に入りの番組を見つけると、
放送開始から追いかけて全部まとめて聴きました。
2年くらいそんな生活を続けて。ある朝、ただバカを聴いていて。ふと、
「これは・・・わざわざ冴えた頭で聞くことかな?」と思いまして。
いや、めちゃくちゃ面白いんですけど。朝5時に走りながら聴くものではないかな、と。
そこで、行き着いたのが、Audibleです。
Amazonがやっている音声プラットフォームなので、本の朗読が充実しているんです。
ランニング中の、この、冴え渡った頭であれば、難しい話でも頭に入ってくるのでは?ということで。
試しに、ドストエフスキー「罪と罰」を聴いてみました。
これが・・・面白かった。
ドストエフスキーは昔から、憧れの作家でした。
文庫本を買っては、20ページで挫折して。
新訳が出たといえば、また買ってきて、おお・・・読みやすじゃん、と読み始めて、40ページで挫折して。
そんな繰り返しこそ、私の人生だった、と言っても過言ではありません。
それが、耳から聴くと、すいすい頭に入ってくるんですね。
ナレーターの人がまた上手で。ラスコーリニコフが、ロージャが、ロジオンが。
(これ、全部同じ人なんですが。)イキイキと立ち上がってくる。
上だけで、19時間14分あるのですが。
ついにドスエフスキーが読めてた!という感慨もあって、一気に聴いちゃいました。
思えば、私は中学受験以来。文章を読むことに、国語の勉強の感覚というか。
素早く正解を見つけなきゃいけない、という焦りが無意識にあって。
純粋に読書を楽しむことはほとんどできなかったように思います。
それが、聴く読書、というやり方に出会ったことで、ようやく解放された!
少し大袈裟ですが、そんな感覚がありました。
次は、オーウェルの1984年を聴いて。
これも良かったですね。後半の拷問のシーンは、音声で聞くと、本当に終わらない地獄感があります。
オーウェルが想像した以上の効果が出てるのではないでしょうか。
カフカの「城」を聞いて。これは退屈でしたね。
退屈な話を20時間近く浸る、と言うのも、体験として悪くないんです。
他にも、チェーホフの洒脱さ、ゴーゴリのくだらなさにロシア文化の奥深さを感じ。
アゴタクリストフの悪童日記三部作を一気に聴いて。
やっぱり日本の作家が充実しているな、と気づいて、
夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、坂口安吾、中島敦などなど。
文豪の作品を全集で聴いたりしています。
特に漱石は、子供の頃、学校の課題図書で読まされた気がしますが。
あんなもの、10代でわかるはずがないですよね。
人生こんなもんかなっていうのがある程度見えた30代で読むと、
全然違うリアリティを持って聞こえてきました。
最近では村上春樹作品を有名俳優が読む、みたいなことも出てきてますので。
聴く読書、ご興味ある方はお試しください。
なんでこんな回し者みたいなことを言っているかと言うとですね。
日本でAudibleで小説を聞いている人、多分、まだまだ少なくて。
聴きたい、と思う作家の作品が全然、音声化されていないんですね。
例えば、安部公房なんて英語・スペイン語では出てるけど、日本語では出ていないんです。
Amazon様が日本市場を見捨てないためにも、なんとか、マーケットが盛り上がってほしいなぁと思っております。
それでは、また次回も聞いてください。ドンクさおでした。
#育休 #子育て #雑談 #パパ #男の子 #読書 #Audible #村上春樹