
・毎日欠かさずお酒を飲み続けた15年間。
・誰も腹落ちしない、お酒をやめた理由。
・ソバーキュリアス(シラフ主義者)
・断酒してよかったこと。よくないこと。
この番組は、2022年8月から1年間の育休を取得中のドンクサオが育休中に起こる様々なことをお話しする番組です。男性育休を検討されている人にとって役立つ情報を発信したり。日々育児に奮闘しているパパ・ママが、こんなヤツもいるんだなと笑えるお話をしていければと思っております。
このエピソードでは、
毎日飲んでいたお酒をやめた経緯についてお話ししています。
Twitter @DongQsao
【ご意見・お問合せ】
dong.q.sao@gmail.com
【育休中の本業】
【書き起こし】
こんにちは、ドンクサオです。私、育休に入る少し前から、お酒をやめまています。
こんなに長くシラフでいるのは、大人になってから初めてです。
今日はそんな断酒のお話し。
大学時代から毎日欠かさずお酒は飲んでいました。
昔、年賀状を書いていた時。一言コメントを書かないといけないじゃないですか。
あれは、言うにこと欠いて、全員に「飲みに行こう!」「久々に飲みに行きましょう!」
って書いていましたね。
仕事も、営業職だし。お酒の席のコミュニケーションを大事にする会社に勤めているので、
自分でも、お酒を止めるなんて日が来るとは思ってませんでした。
そんな感じなので。酒をやめた、というと、必ず理由を聞かれます。
聞かれたからには、一生懸命答えるんですが。誰にも納得されたことがありません。
そんな、みんなが「は?」という顔になる説明を、せっかくなのでお話します。
前提として、私は、お酒が強い方です。
顔色は全く変わらないし、記憶を無くするようなこともほとんどない。
刻一刻と壊れていく周りの酔っ払いに「全然変わらないねぇ」なんて言われながら、
淡々とハイボールをあけていく。そんな感じでやってました。
また、別の話なんですが。私はオエっとなりやすい体質でして。健康診断のバリウムが苦手です。
胃を膨らませるガスを入れて、ゲップを我慢するところが、どうしてもできない。
何度やってもうまくできず。タイムアップで諦めたこともあります。
外に出ると、あんなに混んでいた会場が誰もいなくなっていて。寂しい気持ちになりました。
とはいえ、36にもなって胃の様子を知らないわけにも行かんだろう。と言うことで、
今年は胃カメラを飲むことにしました。
バリウムが飲めないくらい、オエっとなりやすいのに、胃カメラなんて大丈夫なのかよ?
と言う話ですが。そこは、偉大な文明の力。麻酔の出番です。
胃カメラの麻酔には2種類ありまして、1つが喉に塗る局所麻酔。これはみんながやるやつです。もう一つが、注射で入れる鎮静剤。
これは、オプションで数千円お金がかかります。当然私は、迷わず課金しました。
当日、ベッドに寝かされていると、胃カメラが登場する。これが、結構ゴツいんですよね。私は、見ただけで吐きそうになる。口も開けられない。何もする前から、ずーっとオエオエやっている。お医者さんとは冷静なもので、「これは結構だね〜」なんて言いながら、静かに鎮静剤を入れ始める。いやいや、先生。そんなもの入れたところで、無理だよ。やっぱやめよう。無理だよ。無理。・・・無理・・・。無理。うーん。まぁ・・・どうでもいいか・・・。
って感じで!あんなに無理だった胃カメラがどうでもよくなっちゃったんです。
気づいたら、うとうとして。次に気づいたらベッドに寝てて。看護師さんに起こされました。
帰り道、だんだん意識がはっきりしていく中で。あー、これ、酒を飲んだ時と同じだなと思ったんですね。今日仕事であった嫌なこととか。心配事とか。初対面の人と話す緊張とか。そう言うものは、確かにお酒を飲むとどうでも良くなる。そのおかげで毎日仕事をやり続けてこれたし。お得意さんに可愛がってもらえたりもしました。
ただ、裏を返すと。大切なこともたくさん、どうでも良くなってるんじゃないか?と。
「どうでも良くなる」力が今まで自分が思ってきたよりも、ずっと強いんじゃないかって。急に思ったんですね。
それくらい、胃カメラの件が衝撃的だったんです。
思えば、私は家でもお酒を飲んでいたので。夕方幼稚園から帰ってくる長男と接する時間は半分以上、お酒が入っている状態でした。自分は酒が強いから、ビール1本くらいなんでもない、と思ってたのですが。おそらくそんなことはなくて。ビール1本分でも確実に感覚は奪われていて。それが、怖いなと思いました。
そこから、半年ほど。お酒をやめています。
飲める人があえて、酒を飲まないことをシラフ主義。ソバーキュアリアスと言うらしいですが、今の私はまさにそれですね。
と言うのが、私がお酒をやめた経緯ですが・・・どうでしょう?納得していただけましたでしょうか。
断酒をしてみると、良いことは色々ありまして。ある種の生産性は上がりますね。前回お話ししたように、私は今、1週間に1本新作のビジネスコントを書いているのですが。週1ペースでコツコツとものを作り続ける、なんてことはお酒を飲んでいる頃の私にはできなかったと思います。
あと、気持ちのアップダウンが減りました。つまらないことで怒ったり。小さいことでクヨクヨしたり。そう言う振れ幅が明らかに小さくなったと思います。これは、断酒の先輩である小説家の町田康さんも言ってました。
何より、時が過ぎるのがゆっくりに感じるようになりました。年を取るごとに、時間の経過がどんどん早くなる、とは古から言われていることですが。これは、3割くらいはお酒のせいなんじゃないかなぁ、なんてことも思ったりします。
当然、悪いこともありまして。育休前には何度か仕事の会食に行くこともあったのですが。これが、もう、信じられないくらいに退屈でしたね。この人、さっきから「誰と繋がってる自慢」しかしてないなぁとか。この人、あの人に気に入られようとしているけど、全然ハマってないなぁ。とか。そういう、みんなで頭を麻痺させて気にしないようにしていることが、ビンビンに気になってしまう。下戸の人は、そんな中でうまく立ち回る方法を身につけていらっしゃるんでしょうね。尊敬します。
育休中は、お酒を飲まなきゃいけないシーンは基本的にないので。しばらくソバーキュリアスで通そうと思っております。大人になってから10数年。コミュニケーションをかなりお酒に依存していたと思うので。ここらで、お酒を飲まずとも、人と打ち解けられる方法を、ゆっくりと見つけていきたいなと思っております。
それでは、また次回も聞いてください。
ドンクサオでした!
#育休 #子育て #雑談 #パパ #男の子