
今回のテーマは、高齢化社会でますます重要性が高まる「帯状疱疹」です。最新の「帯状疱疹診療ガイドライン2025」を深掘りし、日常診療に役立つ最新常識とエビデンスを学びます。新規機序の内服薬や、驚異的な予防効果を持つサブユニットワクチンの登場など、帯状疱疹診療を取り巻く状況は大きく変化しています。
本ガイドラインは、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって引き起こされる帯状疱疹の、正しい診断、治療、予防のための指標を提示することを目的として策定されました。高齢化に伴い患者の増加が予想されており、本疾患に対しては抗ウイルス薬による治療が主体となりますが、近年登場した新規機序の内服薬やサブユニットワクチン、保険適用されたイムノクロマト法などの最新状況が反映されています。急性期には抗ウイルス薬の全身投与が強く推奨され、PHN予防を含む疼痛管理やワクチン接種による予防効果についても詳しく解説されています。
帯状疱疹診療ガイドライン策定委員会. 帯状疱疹診療ガイドライン 2025. 日皮会誌. 2025;135(3):527-556.
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