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コンテンツ過剰接続
私はこーへ / キムラ
20 episodes
3 days ago
番組概要: 様々なポップカルチャーと世の中の接続を過剰に受信する𝑪𝒖𝒍𝒕𝒖𝒓𝒆 𝑮𝒂𝒏𝒈 𝑹𝒂𝒅𝒊𝒐 ハッシュタグは#過剰接続でお願いします! また、note( https://note.com/c_overconnection )にて打合せの模様や編集後記を公開中! 番組の感想・あなたのおすすめコンテンツを常に募集中! 回答はGoogleフォームリンクから → https://forms.gle/Es4tnBXoADvjrK9P9 詳細: コンテンツがあり、ファンダムがいて、考察がある。そんな昨今のカルチャー状況の中、どこにも行かずPOPの中に踏みとどまり、アレとコレとを接続し、その先を見出す。『コンテンツ過剰接続』は全身全霊で音楽、映画、アニメ、美術、その他諸々を摂取するあなたをカルチャーギャングへ導きます。この番組を聴取した先に、あなたの日々の文化的生活の価値転倒、「よくわかんないけど、なんかわかった!」の発現があったりなかったりすることでしょう。 Twitter: 私はこーへ( https://x.com/minicoolkohe ) キムラ / Kimura( https://x.com/kimu_ra10 ) 連絡先(ご依頼など): contents.overconnection@gmail.com
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番組概要: 様々なポップカルチャーと世の中の接続を過剰に受信する𝑪𝒖𝒍𝒕𝒖𝒓𝒆 𝑮𝒂𝒏𝒈 𝑹𝒂𝒅𝒊𝒐 ハッシュタグは#過剰接続でお願いします! また、note( https://note.com/c_overconnection )にて打合せの模様や編集後記を公開中! 番組の感想・あなたのおすすめコンテンツを常に募集中! 回答はGoogleフォームリンクから → https://forms.gle/Es4tnBXoADvjrK9P9 詳細: コンテンツがあり、ファンダムがいて、考察がある。そんな昨今のカルチャー状況の中、どこにも行かずPOPの中に踏みとどまり、アレとコレとを接続し、その先を見出す。『コンテンツ過剰接続』は全身全霊で音楽、映画、アニメ、美術、その他諸々を摂取するあなたをカルチャーギャングへ導きます。この番組を聴取した先に、あなたの日々の文化的生活の価値転倒、「よくわかんないけど、なんかわかった!」の発現があったりなかったりすることでしょう。 Twitter: 私はこーへ( https://x.com/minicoolkohe ) キムラ / Kimura( https://x.com/kimu_ra10 ) 連絡先(ご依頼など): contents.overconnection@gmail.com
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#14 特集:映画的(前半)「藤本タツキと『ブレイキング・バッド』」
コンテンツ過剰接続
1 hour 5 minutes 22 seconds
1 month ago
#14 特集:映画的(前半)「藤本タツキと『ブレイキング・バッド』」

映画館とは「教会」である。映画館に足を踏み入れるとき、私たちは単に娯楽の場へと向かうわけではありません。場内が暗転し、日常の喧騒が閉ざされ、やがて一筋の光がスクリーンを照らし出す。その瞬間、私たち観客はすべての感覚を物語へと委ねることになります。スクリーンとはすなわち「窓」であり、映画館とは暗闇の中でスクリーンの光を唯一の拠り所とする場。まるで教会のステンドグラスを透過した光が、信者に神の存在を告げるように。

映画館では、隣り合う他人と会話を交わすことはありません。しかし時おり、その場にいる人々の間で、笑いや涙が自然と同期することがあります。見知らぬ者同士が同じ物語を共有する、ここに共同体的な一体感が生まれます。まるで教会の合唱のように。

宗教が人間の苦悩に意味を与えるように、映画もまた観客に救済を与える可能性を持っています。悲劇に涙し、希望に胸を打たれるとき、観客は自らの人生についてふたたび考える機会を得ることができる。戦争映画で平和の尊さを学び、恋愛映画で失恋を慰められる。物語は単なる娯楽を超えた、生の実感を与える意味へと直結します。

日本独自の映画文化に目を向ければ、ミニシアターの存在も大きいでしょう。シネコンが大衆にひらかれた大教会だとすれば、ミニシアターは地域に根ざした小教会であり、そこではシネコンでは扱われない独立系映画やマイノリティなテーマを描いた作品が上映されます。観客や映画の作り手たちがそこに集い、互いに議論を交わすことで、小教会ならではの親密な共同体が生まれます。ミニシアターは、そのようなミクロで個別な祈りを支える役割を担っているのではないでしょうか。そう考えると、日本の映画人たちがミニシアターを守るために運動する理由もよく理解できます。それはまるで信者たちが教会を守ろうとする営みのようであり、仮に映画館が単なる商業施設ならば、このような熱意は生まれないでしょう。「祈りの場」として人々にとって不可欠だからこそ、共同体は館を守ろうとするのです。


しかしながら、果たして祈りとは、必ずしも教会のような公共空間で行われる必要があるのでしょうか。たとえばキリスト教徒が自宅で祈ることはもちろん可能であり、イスラム教徒も日常的に自宅で礼拝を行います。ただし、多くの宗教において「祈りの中心」は共同体の場、すなわち教会やモスクに置かれてきました。対して日本文化には特異的な側面があります。それは家の中に仏壇や神棚を設け、日々の生活の延長線上で祈りを捧げる習慣が広く存在することです。これは世界的に見ても極めて少数派であり、家庭に宗教的な空間を持つという点でも際立っています。


つまり、映画館が「教会」ならば、家庭のテレビで見るドラマは「仏壇」と言えるのではないでしょうか。前述した通り、映画は映画館という特別な空間に足を運び、教会でのミサや礼拝のように、共同体とともに体験する儀式性を持ちます。一方で、テレビドラマや配信ドラマは、家庭の中で週に一度、生活のリズムに伴って視聴されるのが一般的です。食卓や寝室のすぐそばに、ごく自然な形として「物語」がある。つまり家庭の中に祈りがある。それはまさに仏壇に手を合わせるような、日常に溶け込んだ宗教的行為に近い印象を受けます。映画とドラマの違いとして、まず「祈りの場」の違いがあります。


具体例を出して考えてみましょう。たとえば映画『国宝』がここまで大ヒットしたのは、映画として「教会」たり得ているからではないでしょうか。そもそも歌舞伎の上演自体が「儀式」として描かれているし、その舞台空間には聖壇のごとく、美しい光が差し込む。登場人物たちが神に導かれるように舞い踊る姿を、観客はスクリーンという窓を通して眺めることになります。加えて、「才能とは何か?」「血縁・伝統の呪い」「自己との所在」「犠牲を受け入れることの価値」などといった、まるで教会での礼拝や説教が喚起するような問い、つまり観る者にとって自己との対話を促すテーマを多分に含んでいるのも、この作品が「教会」と言える=映画たりえている理由です。


ではドラマはどうでしょうか。代表的なものをいくつか挙げて考えてみることにしましょう。NHKの「朝ドラ」は、毎朝15分という極めて短い尺で半年間にわたって放送されます。家庭の生活リズムに寄り添うことによって、物語へと向き合う=「祈りの時間」を視聴者に自然と与えています。15分の朝ドラを見てから仕事や学校に向かうことは、仏壇に手を合わせてから家を出る習慣とどこか似ています。


そして「大河ドラマ」は、1年間という長い時間を通して、視聴者に歴史の追体験を促します。これこそまさに先祖供養的と言えるのではないでしょうか。既に亡き人々の物語に思いを馳せ、そこから現代的な意味を感じ取ることは、まさしく仏壇の前で祖先に語りかける姿と重なります。


そして「日曜劇場」も重要です。週末を終え、次の新たな週を迎える直前に放送される「日曜劇場」は、ある種の「日曜礼拝」とも言えますし、サラリーマンや家族の葛藤をテーマに描くことによって、視聴者は自らの人生を反芻します。まるで仏壇に向かって「明日からまた頑張ろう」と拝むように。


このように、まるで「仏壇」のごとく、日本人の生活に根ざした切実な祈りのかたちを表しているのが、日本の「ドラマ」であり、「映画」と大きく異なるポイントです。
「映画とは何か?」について考える前に、「映画とは何ではないのか?」を考えてみることによって、より理解を深めるきっかけへと繋がるはずです。

ーーー

以上の文章は、本編のテーマである「映画的」とは?を真面目に考察した概要文を書こうとした結果、あまりにも堅苦しい文章になってしまい、あえてそれを無視した形で再度書き直したものです。文体についても普段とは意識して変えてみました。これが「仏壇」のような文章か、あるいは「教会」のような文章かと問われれば、おそらく前者になっているはずです。昨今は、こと「推し活」について、やれ「非性欲的」だとか、やれ「神格化的」だとか散々議論が交わされていますが、私は「物語化」も「宗教化」もどちらも否定したくありませんし、そのためにも、日本人はもっと「仏壇」的な概念を意識するべきだと思います。「メガチャーチ」の時代において、「仏壇」こそがアツいのではないでしょうか?


長々と語ってしまいましたが、果たして藤本タツキは、『チェーンソーマン』は、『ブレイキング・バッド』は、「映画」=「教会」なのか?あるいは「ドラマ」=「仏壇」なのか?恐ろしいことに実は本編での語りはこの観点を一切用いていません。それについては本編を聴き、その上でこの概要欄を読んでくれたマメな皆さんへの宿題にしたいと思います。せっかくなので一緒に考えてみましょう。答えが出たらぜひ #過剰接続 で教えてくださいね。お待ちしてます。




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